30年後を考えてみれば

3月に入り、私はある決断を下した。
あれだけ言っていた就職活動を中止することにし、大学院で研究をする事にした。

2月から行きたい企業の説明会や筆記試験、選考を受けてきて、”働く”事について色々考える良い機会となっていた。
今の仕事を継続しながら就職活動をする事は非常に難しい。
1週間前から遅刻早退を即座に社内LANに書き込みするなどして一応志望した企業全てのエントリーシートや筆記は通ったものの、どこか空白の時間の中で浮いている自分とが共存し、踏ん切りがつかない日々を過ごしていた。それは本当に今やりたい事を年齢や環境を理由に否定していたからである。

何度もこのブログで書いているが学部卒業時25歳であり、仮に院に行けたとすると27歳。
それに加え夜間部で満足な学習が今まで出来たかと言うと、そうだと自信を持って言えずにいた。
だが、やるやらないで悔やみながら年をとっていくよりも、人生一度きりだからという最早ありきたりな言葉を真剣に考えてみれば、たかだか3年間の社会人として過ごした時間はデメリットでも何者でもなく、大学院で必要な知識や素養は今から本気で取り組めば遅くはないと思えた。
そうなってみれば、気にしているだけで何も進まなかった事がどうでもよく思えた。

ただ純粋に、自分が半生を過ごした時にあの時こうすればよかったといった事を最小限に減らし、元気で若い今のうちに今本当にやりたい事を真っ当したいのである。
とはいえ、学部3年で尚且つ昼間にあったはずの膨大な時間を仕事に換えてきた私が、研究計画書を今すぐはっきりと書けて、それをどういったメソッドで研究すべきか把握している訳では無い。関心がある事を現時点の知識・技術で書いてみても素人風情そのものである。今一度3年間勉強してきた事を復習し、感性デザイン工学や経営学の知識も必要になってきた。

研究対象は相も変わらず「ワークプレイス」に関するもの。
建築に関係無いとは言えないし、かなり関わりがあると思えるが、行きたい研究室の専攻名称も修士課程での講義も建築という言葉は一言も出てこない。
私の大学では4年次から研究室の配属先が決まる珍しい仕組みで、普通の昼間の大学の様に卒業論文と制作とを両方やりたい所だが、夜間はどちらかしか選択できないので卒業設計を選択した。
大学院で研究活動をする為にその前段階となる研究の取り組み方を身に付けたいし、私の学校ではやりたい分野がある研究室が無いがそこは無理してでも論文を取ろうか迷ったが、ある先生から「学部レベルの論文はそんな大そうなものではないから、そこは院のためとかではなく、今一番したい事を学部の内でやっておきなさい」と助言を頂き、ではその通りFMやワークプレイスに関する諸問題を題材とした建築学科らしからぬものから探る事にした。

ちょうど今はオフィス家具の寸法体系が決まった根拠や、規格化されたデスクは本当にワーカーに適しているかどうかについて書かれた論文や文献などを調べてまとめ、機能面やバリエーションに特化したハードの一般的な提案方法とは異なるアプローチで販促につながるようなネタを作る仕事に取り組んでおり、かなりの割合で勉強したい事とかぶっているのでお得感倍増である。
2年前に実現できていないのに謳っていた「学業と仕事によるシナジー効果」が今になってやってきた。

大学院の入試まであと約5ヶ月。
仕事は今月を最後で辞め、無駄な言い訳はもうやめて全力で取り掛かる。

2 Replies to “30年後を考えてみれば”

  1. たしかに、3年はブランクでもなんでもなくて、僕自身も小さなことに気を取られていたなと思う。Mr. Kutaiさんの言うとおり、世の中でも言い古されてきているけど、”人生一度きり”という言葉は、心の中でほんとうはやりたいことがある人を昔から後押しする言葉だったのかなと思う。

    僕も同様に、キャリアの方角や考え方をやや変更しつつある。残念ながら、桜は咲かなかった。でも、やったことは無駄ではなかった。自分が上京を決めたときもそうだったけど、「やらないことに後悔するよりも、やった後に後悔する方が良い」というのは根底にあるようだよ。

    また次の方向性をしっかりと定めないといけないと考えています。じっくり考えます。また話しましょう。

  2. Hi,Okappi.
    桜は咲かなかったか、、それは残念。でもOkappiは社会人学生の見事なロールモデルだと思うよ。年齢とキャリアを相対的に考えれば明らかにValuable workerだ。

    こちらは、WEBにはまったりプログラミングにはまったり(okappiが原因)してあれこれつっついていたら、T字型でなく広く浅くハイフン型人間になってしまったようだ。
    でもおかげで今やりたい分野(Workplace design,FM)は僕が色々やってきた事殆どが関わっていて、Office programmingを自分の専門分野にしようと思ったよ。
    またラップトップ膝に乗せてお茶しよう。

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