ワークプレイス関連の本

今回は私が読んだ事のある、或いは今後読む予定のワークプレイスに関する本を7冊紹介する。
この手の書籍は建築やインテリアデザインとは打って変わってバリエーションが少ない。


POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画

POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画

岸本 章弘 中西 泰人 仲 隆介 馬場 正尊 みかんぐみ
TOTO出版
「衣・食・住の順番で洗練されてきたデザイン、次は「職」の番だ。」と冒頭に書かれた本書は、ECIFFOの編集長である岸本さんをはじめとした建築家や研究者達による知的創造を生み出す工夫や、そのアイデアスケッチが盛り込まれたボリューミーな一冊である。フルカラーでコンパクト。アイデアスケッチがたまにユーモアが溢れすぎて悪ふざけているのもあるが、実現不可能なものも含めてこの本が問質しているテーマは未開拓の分野なので大変興味深い。

2
シティ・オブ・ビット―情報革命は都市・建築をどうかえるか

ウィリアム・J. ミッチェル
彰国社

一昨日から読み始めた一冊。
IT革命によって人々のライフスタイルが劇的に変化して、それによって変容する建築の形態を、MITの教授が様々なカテゴリーから分析している。著者の冗談めかした皮肉がこの本のスパイスとなっている。

3
オフィス進化論―オフィスはどこへ向かうのか

オフィス進化論―オフィスはどこへ向かうのか
日経BP企画
オフィスの時代による変遷をわかりやすく書かれた入門書と呼べる一冊。

4
変革するワークプレイス―新しい働き方とオフィスづくりの実践
マリリン ゼリンスキー
日刊工業新聞社

洋書の翻訳版。ワークプレイスの歴史を体系的にまとめられた本。
日本の先進的な家具メーカーとして岡村製作所も紹介されている。
マーケットプレイス(中古)で買うとワンコインで買えるオススメの一冊。

5
知的創造の現場―プロジェクトハウスが組織と人を変革する

知的創造の現場―プロジェクトハウスが組織と人を変革する

Thomas J. Allen Gunter W. Henn
ダイヤモンド社
オススメ度100%。知的創造を生み出すワークプレイスに関する書籍の大体は文章やモデル図で解説されたものが多い中で、本書は設計者と学者がタッグを組み、具体的に実例と照らしあわした読みごたえのある一冊。
フルカラーでワーカー数、企業理念、経営方針などを細かくプログラミングする手法を丁寧に図解している、今年読んだ本の中で最も”アタリ”な一冊。
タイトルにワークプレイスという単語を追加すればもっと売上げが伸びると思うのに勿体無い。

6

勝つためのオフィス―Competitive Workplace

ジョー オウエ ジーン ベラス
エイチアンドアイ

コクヨオフィス研究所が翻訳している本。
ワークプレイスを経営戦略のツールとして捉えて、それに一冊特化したもの。
絶版。ちなみにAmazonでは中古本が高価格で出品されてますが、私はウェブ中古本屋で1000円で購入しました。

プロジェクト・ブック (建築文化シナジー)

プロジェクト・ブック (建築文化シナジー)

阿部 仁史 本江 正茂 小野田 泰明 堀口 徹
彰国社

こちらは1で紹介した「POST OFFICE」の建築版と呼べるもの。
ワークプレイスに関係したネタはあまり書いてないが、新しいアイデアを生む為の様々な工夫が豊富な写真とコラムで紹介されている。

以上が私が所持している本7冊。他にもまだまだあるが、読了次第紹介したい。
あと辞書的な本として、JOIFAが出している「オフィス環境スタンダード」(確か個人だと8000円以上する)や、JFMAがFMr資格の教材として推奨している総解説 ファシリティマネジメントなどがある。どちらも類似本は無く、これしか選べない。
個人的な話だが、この分野を勉強する事は別の意味で難しい。対象がワークプレイスやワークスタイルに関するものだと、日頃思っている当たり前の事に固有の名称が付けられ、解説されていても知らない事ではないのでスッと頭に入りにくいのである。しかし、その当たり前こそ既成概念そのものであり、これらをまず解体して分析する事が後の研究テーマになりうるのだと思う。

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