中古携帯市場

emobileのデバイス探しと相まって注目している中古携帯市場。
携帯電話市場活性化の切り札として魅力がありそうだ。

現在国内にある所謂白ロム屋に共通して言える事は、なんともいえない怪しさをもっている事である。
店舗販売をしていない業者もたくさんあり、中には在庫状況や価格を活発な取引の為と公開を避ける所もある。
電話・メール・FAXのみの通信販売専門としている所はたくさんある。

中古携帯というのは本来無くてはならない存在と思っている。
環境保全という点で見てみる。


通信事業者御三家の各ページから企業イメージ向上やその他社内活動的なものは除いて、ユーザーの消費に直接関わってくるものを見てみると、ドコモとソフトバンクは皆無。唯一AUがそれなりのアクションを起こしている。
もうすぐ発売が予定されているシャープ製のモデル。太陽光発電でバッテリーの補助となる事が特徴である。
だが、「あれ?」と思ってしまう事は、これを環境保全対策として売り出している点にある。

端末には背面部にソーラーパネルを搭載し、約10分間の太陽光発電による充電で1分間程度の通話、2時間程度の待受ができる予定という。また、太陽光によって本体電池容量の最大80%まで充電可能。通常の充電よりもCO2排出量の削減に貢献できるとしている。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/45019.html

まず、一日にどれくらい太陽光に携帯をさらすのか微妙なのだが、カバンやポケットに入れている人向けに携帯ストラップが売れるかもしれない。
そんなことはいいとして、これを作る工場ラインのCo2排出合計と、これを購入したユーザーがAC電源と太陽光発電による充電により発生するCo2排出の合計がどちらか勝るだろうか。
人間何かすればするほどCo2を出すものだ。
エコバックもブランド化したりする時点で、エコにならないただの消費財の1つである。

インセンティブ方式は携帯電話という精密機器を100円で買えてしまうイメージを定着化させてしまい、携帯電話の定価を見ると「高すぎ」という意識が根付いてしまった。
解約させないように所謂2年縛りを施し、新しいモノが消費され続ける仕組みが出来上がり、一部の有名デザイナーもそれに同調した。
そういった点では私が好きな深澤直人氏やマークニューソン氏、そして吉岡徳人氏がその話に乗った事はちょっぴり悲しい。

その結果、「今新製品を購入しても、必ず数ヵ月後にもっと新しいケータイが出る」という意識が出来上がり、かつての様な勢いは不況も相まってもう無い。アパレル業界のように春コレクション・秋コレクションといったカタログのデザインがより一層この印象を与え続けている。

利益確保の為か海外と比べて日本の携帯事情は独特の路線を貫いて来た。
中古車販売に正規ディーラーがあるように、中古携帯も同じ土俵にいてもごく自然に見えるのに、なぜ今の白ロム屋のような怪しさを呈しているのだろうか。オフィシャルで中古携帯を扱った方がいずれ新製品の需要も助ける方向に向かうと思うのである。それについてはこちらに書いてある。

新たな運営形態として、通信事業者はSIMカードの契約のみをし、その後デバイスを買いにいくという形で分割し、デバイス屋には中古携帯も同じ敷居で販売をする。
中古携帯が表に出れば、携帯を買取る側もそれ相応の保証が生じ、不要な携帯を売るユーザーの身分証明を提示して安全なデバイスだというお約束事が今よりも必要になってくる。

オレンジ色のAUショップで普通に中古携帯が売られていれば、名前もあやしい”白ロム”という言葉も”セカンドハンドケータイ”と明るく安全なイメージに変わり、トイレに落としたり不慮の事故用にカバンに白ロムを1台入れておく事が当たり前になる可能性もあるのだ。
その白ロムはオシャレな新製品である必要は無い。
現在の携帯人口が8500万人ぐらいであるとすれば、他の市場に比べれば超巨大である。

既存の中古携帯屋は現在必死で白ロムを集めている。
かつてのようにオフィシャル携帯ショップでちょっと高価だけど”安心”を買うか、それとも販売契約代理店で安さを求めるかを中古携帯屋にも適用すれば共存もそこまで難しくは無い。

数ヶ月前、職場の人に白ロムを買おうという話をしたら、「なにそれ怖い、捕まらないの?」と言われた事がある。
海外では日常の光景で、むしろ健全とさえ思う中古携帯の再利用は日本では不自然に見えてしまうのも今の販売形態を見れば無理はない。

中古といえば、外資系企業を中心とした中古家具が今アツイ。
しかしこれは不景気の産物であり、一過性のものである。
昨日のヘッドセットの使われ方の後半部分にも関わってくるが、自分の周囲に以内人に話しかける手段として、今よりもより一層インタラクティブなコミュニケーションツールとして進歩すれば、遠方にいる人には音声通話として携帯電話を利用し、「これから会う」又は用件を伝える前段階の短いアポなどはPTT機能を使うなどして使い方を分ければ、携帯市場は衰えを知らないだろう。
SIMカードと使用料の支払いのみを通信事業者と相談し、デバイスはどのメーカーもキャリアを選ばず自由に開発して、エンタメ携帯からPDA携帯などユーザーの好みにカスタマイズできる畑を耕し、中にはオープンソースの携帯プログラムが出来上がってデバイスに誰でもインストールなんていう話も考えられる。
アドレス帳とメールのデータ管理をもっと単純化すれば、友達同士のデバイス交換が簡単に行え、ちょっとだけ国際電話をかけたりGPS付きの携帯を使いたい人のためにデバイスレンタル屋が出来てもいいだろう。

通信事業者にとっては全て「おいしくない」話なのでやる訳無いが、ユーザー囲い込み型モデルは既に破綻し始めてる事には変わりは無い。
情報メディアの柱としてのテレビがウェブの登場でかつての影響力を無くしてしまった様に、携帯電話業界も既にスマートフォンで音声通話ができるメッセンジャークライアントを入れれば誰でも24時間国内海外問わず無料通話できる仕組みは存在しているから、若者が皆それに気づいて皆がスマートフォンを持ってしまったら通話料という形でもう稼げなくなってしまう。

通信事業者の儲け先がIT技術の進歩と反比例して減っていく様は、音楽でいえばRadioheadのレコード会社不要モデルと重なってしまう。Radioheadは新作のアルバムをレコード会社を介さずにレコーディングを行い、料金はユーザーが決めるという現代のはづ別館式で成功した。
人が何かをしたい時、通行手形の如くお金を取るやり方自体、もはや古いのかもしれない。

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