さようならECIFFO

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先月22日発売のオフィス研究&情報誌ECIFFO(エシーフォ)が今号Vol.53をもって休刊すると発表された。
毎号裏表紙にくっついていた定期購読のピラピラしていた申し込み用紙も当然付いてなくて、なんだかすごく寂しいものだ。

編集長の岸本章弘氏の編集後記(一部抜粋)では、

オフィスデザインにおいて一般解はなく、それぞれが百社百様の特殊解である。
目指すべきは、「最新」でも「最高」でもなく、「最適」である。

とある。
latest でもmaximumでもなく、most suitableなオフィス。

最終号のメインテーマは「オフィスを現場にする、現場をオフィスにする。」
事物と物事の様に前後逆にしただけで意味が全く変ってくるからおもしろい。
現場をオフィスというのはよく目にする事で、人が意図的に操作したというよりは自然にそうなっていった感が強い。

最終号は前者の、オフィスを現場にしている企業の紹介である。4年前のCATALYZERで特集を組まれた工場オフィス一体型で事業コンセプトであるDFC(DirectFeedback Cycle)を体現しているサキコーポレーションがそれに近いだろうか。
ECIFFOの新鮮度、ボリューム、コンテンツの質はパーフェクトであり、ポピュラーで大量出版できるような分野で無いにも関わらずお値段はジャスト1000円(税抜)
内容から1980円くらいしそうなのだが実に安い。紙質もフルカラーの厚紙でテカテカしていなく、スキャンが非常にしやすい。掲載している写真は新建築に出てくる様な人が居ないカッコよさげなものではなく、現場で働いている人が必ず入っていて文面に説得力が出ている。

企業の代表者や各deptのマネージャー、そして設計者の生のインタビュー付きで、世界中のオフィスデザインにまつわる最新情報が日本語で読めるのは間違いなくECIFFOのみであり、全てバイリンガル表記なのでもっとリアルタイムな情報が欲しい時は非常にググりやすい。
さらに言うと、フォントサイズや色使い、画像の位置も特徴的でセンスが大変良ろしく、見方を変えればプレゼンテーション教材としてもその辺に出ている怪しいプレゼン本よりもずっとタメになっている。

以上の様にべた褒め中のべた褒め本だっただけに本当に残念である。
どういった事情で休刊になったか定かではないが、愛読者としてこの場を借りてお礼を述べたい。

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