Diploma design-2

今月15日のテーマ発表に向けて、コツコツ進めている今期最後の砦:卒業制作。
今日は刑務所から離れ、自宅にある東工大の卒業設計集や、レモン画翠主催の学生設計優秀作品展に目を通す。
卒業制作の参考資料という点では、細かい部分では建築家の作品よりもこちらの方が参考になる場合が多い。
なぜかというと、実作の場合、話がリアルすぎる(素材や構法等)事と、やはり仕事としてやっている事なのでアイデアの源泉は施主の要望であり、ある程度の抽象性と思い切りっぷりが魅力の1つである学生の作品の方が説明が解りやすかったりするのだ。

というわけで今回も発表に向け、まずはNARUTOのリー的戦術でスケジュールを組む。
現在別件でドタバタしだしたのでそれが収まり次第また勝手にここに書き込もう。

今日は市ヶ谷のカフェでコーヒーを一杯だけ注文して白い紙に今まで集めたネタを思いつく限り書き出し、卒業設計としてどういう流れにもってくかのストーリーのベース作り。所謂嫌な客。
前日の夜にRem Koolhaasの映像作品?の「A Kind of Architect」の冒頭、「Berliner Mauer」を何度も見ていたのでどうも現代社会批評チックなコンセプトになりつつある。
旧監獄法と受刑者、現行法と一般人、どちらも囚われの身に変わりは無いっていう事で、法治国家によって出来た盲点を洗い出して、なんだか建築よりも政策を考えているような状態になっていた最中、院合格の件でメールした大学の先輩から返事がくる。
彼は私の身近な建築人の中で最も「デキル人」で、入学前から一級建築士取得者で現場監督経験もPMも経験して構法やディティールにも精通し、そして夜は大学生で意匠を学んでいるという中々出会う事がないであろう稀有なオールラウンダーだ。

卒業制作は刑務所をベースとしてアレやコレやをやりたいと私が送った返答で、
・刑務所は毎年誰かがやろうとして結局やらない場合が多いコンテンツ(前提として必要な機能を満足させる事が難しい)
・刑務所は世界的な名建築が生まれる事が多いので歴史的背景を知る事が必須
・最も難しいところは、建築をやるはずが気がつけば政治家になってしまう事

と助言をもらった。
特に3番目。計画以前の段階で既にそうなりつつあった時にリアルタイムでそれはダメヨというメールが来たので思わずニヤつく。
名建築として評される刑務所は、既にCastel Sant’AngeloMont Saint-MichelTower of London、そして我らが日本が生んだ監獄建築のスター:山下啓次郎設計の奈良少年刑務所旧鹿児島刑務所旧長崎刑務所旧千葉刑務所などがある。これらはただ情報として認識していただけなので、監獄の歴史と監獄建築の変遷も知識に変換して取り込んでいこう。
次回から卒業制作のテーマに生まれ変わりそうな頭にひっかかったものを書く予定。

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