卒業設計に使用した模型材料、ツール、ソフト等

ブログ最後のソッセイネタ。
今回は提出・発表までに実際に使用した模型材料andソフト・ツールについて紹介したい。
IllustratorやPhotoshop等の定番ソフトは先生に聞けば膨大な情報が出てくるので今回は省く。

ソフトウェア

Dropbox
今回最も利用頻度が高く一番お世話になったソフト。
このソフトは一見すると、2GB分のオンラインストレージを無料で借りて、その借りている領域がマイドキュメントにあるからあたかもオフラインで使っているかのように見えるが、実際にローカルに2GB分使っているのが特徴だ。
例えば、Dropbox上に卒業制作に必要なデータ全てを入れておく。
学校に個人PCがある場合は、同じようにインストールすれば、あとは自動で自宅で入れたデータがこちらにもコピーされる。
さらに、Dropbox portableというソフトをUSBメモリに入れておけば、どこにいてもDropbox内にあるデータは常に最新でコピーでは内同じファイルを編集することが出来る。
つまり、実際は各PC全てに同じフォルダ、ファイルが入り、いずれかのPCでファイルが更新されたら自動的に他のPCにある同じファイルも更新される。
どこかでトラブルが起きて開かなくなったりor消してしまった場合、オフラインで他のPCを立ち上げれば更新される前の状態なので、バックアップとファイル管理が手間いらずという矛盾しそうなものを見事融合させた素晴らしいソフトなので是非。

Evernote
同じく同期系ソフトだが、こちらはドキュメント作成に特化したもの。
プレゼンで発表する内容やアイデア等を簡易ワードプロセッサの様なノートに書き込み、保存をすればDropboxと同じく別にインストールしているデバイス全てが最新状態に保たれる。
Dropboxにメモ帳で書けばほぼ同じ事が出来てしまうが、こちらはUIのセンスが良い。
どのデバイスから開いても同じ緑画面で、直感的で使いやすく、画像挿入や文字色も変えられるので、ちょっぴりGoogle docsのコンセプトとかぶらなくもないが、Evernoteを使っているという満足感でこちらに軍配。
そしてiPhone, WM,Mac,Win,Webブラウザ等主要なプラットフォーム全てに対応しているので、いつでもどこでもノートに書き込むことが出来る。

Photosynth
敷地周辺の写真を撮ってきたら、こちらのウェブサービスに全てアップロードをすれば、自動的に画像を解析し、360度のパノラマ写真に仕立ててくれる。
35mmレンズの普通のデジカメで迫力が出ない人はこれを使って補えばよい。
プレゼンに貼り付けるデータとして作りたい場合はAutoStitchがおすすめ。

Sketchup PRO
3Dモデリングの敷居をGL付近まで下げた傑作コンセプトのSketchup。
Googleに買収されて以降、Googleらしく無料&ウェブと関わる点が強化され、勘が良い人なら2日もあれば基本操作は覚えられる。
社会人にこのソフトを紹介するとFormZや3dsMAX信者は「おもちゃ」扱いをされてしまうが、プラグインとV-ray等連携済のレンダーを駆使すれば高価なソフトと遜色無い結果(上から二番目)が得られるので、かわいいインターフェイスと単純操作だからといって舐めてかからないほうがいいだろう。
ちなみに私のソッセイの断面パースはこれとAutocadとPhotoshopのコラボで作成した。

模型材料

白段ボール
私のお気に入り。安価で加工しやすく、スプレーのりとの相性も良い。ジェッソを塗りたくっても反りが出ないから信頼できる。
あまり人気がない素材なので都内であればレモン画翠へ行けば大量に売っている。
今回はファサード以外の内部に全てに使用している。

白色LED
舞台が夜をイメージしていたので、照明を入れる必要があった。
新宿高島屋の東急ハンズ5Fの電球コーナーにLEDが大量に売っているので、そこから3種類をチョイス。

プラスチック段ボール
これも私が好んで使う材料の一つ。
半透明と白色、世界堂にいけば黒と灰色もある。
何に使うかというと、リブと平行に切断して18mくらいで短冊状にカットすれば、棚がある書庫や本棚の家具模型が簡単に作成できる。
OMAの中国のブックセンターの模型で、ポリカボ板で同じ事をしていたのを見て参考にした。

CFRP
今回のファサードと敷地模型の道路部分に使用したメイン材料。
Carbon fiber reinforced plasticの略。
炭素繊維がクロス状に編み込まれ、そこにエポキシ系の熱硬化性樹脂があらかじめ均一に含浸され、プリプレグ(PPG)という名で特殊な市場に出回っている。
このカーボン柄は色んな所で見かけるが、そのほとんどは通称ウェットカーボンといわれる偽物であり、炭素繊維が持つ靱性や熱伝導性を無視した見た目の演出として使われている。
通称ドライカーボンと呼ばれる金属より強く、軽すぎるこの材料が通常どこ使われているかというと、F1をはじめとするモータースポーツの構造体や、スペースシャトルや航空機などを筆頭に、身近な所ではゴルフシャフトや自転車のフレームに使用されている。先進複合材料というカテゴリーに位置するマニアックな材料である。
この素材が持つ質感が私のソッセイのイメージにピタリと合致したので、愛知県豊橋市に位置し、CFRPの加工を専門とする株式会社ネクストさんにパネル焼成を依頼した。
こちらではアタッシュケースをCFRPで作成したり、地元の大学と積極的に技術支援をしたりと、新しい分野にとても積極的で、今回担当して頂いた同社代表取締役専務の渡辺宗詳さんと、外山佑紀さんに依頼後、3日で届けてもらい制作時間を大幅に短縮する事が出来た。

それとは別に、3DCGをウェブ上で交流のあったドイツ人のStefan氏に一部お手伝いを依頼した。
彼は双子の兄と共に現役高校生ながら20人近いCGチームを擁し、電子機器メーカーの新製品のプロモーション用のCGを今は手掛けている所謂天才少年だ。
実際にやってもらった事は、まずはこちらで作った3DモデルをDXFで送り、欲しい視点で朝と夜バージョンの2タイプを白黒で出してもらい、それをタタキにしてあーだこーだ話をして繰り返しレンダリングし直してもらった。
一通り納得のいくものに仕上がったらネイティブファイルと画像データを送り直してもらい、後はこちらで調整&模型写真と合成をして完成。
こちらはソッセイで忙しかったが、あちらはあちらで忙しい。
現在トルコの学校に通ってるらしく、兄弟と二人暮らしでオフィス、学校、自宅を移動しながら彼ら自身の仕事をしながらでの今回の協力だったので、ただでさえ時差で生活時間帯がずれている中ここまで深く協力してくれたことに感謝。

生まれて初めて日常会話以外の用事でリアルタイムで英語を使い、これほどまでにコンセプトや思想に関わる話を英語圏以外の人に英語で伝える事が難しいのかと痛感。
はじめのうちは何度か食い違いがあり、時間を無駄にさせてしまった事が何度かあったが後半は切羽詰まった状況を見事くみ取ってくれて、私が寝ている間に作業をして、起きたらメールが来ていて成果物をチェックという合理的な作業を進めることができた。

他にも他の学生の手伝いに来ていた2年生を横取りして床を切ってもらったり、上野の課題の際お世話になった2人にも終日協力してもらい、さらには同じ4年で卒論&仕事で忙しい友人も毎晩学校に寄ってもらって敷地模型を手伝ってくれたりと、おかげで提出10日前に一番早く模型が終了し、プレゼンに時間をかける事が出来た。

記事のタイトルとは全く関係無いフィニッシュとなりましたが、今回ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。

2 Replies to “卒業設計に使用した模型材料、ツール、ソフト等”

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