大学院は一般入試で

今日、現在在籍している大学院の推薦入試が行われている。
あれからもう一年経ったのかと駐輪場に自転車を止め、いろんな事を思い出した。

昨年の夏、初めて今の研究室を訪れ、帰り際に先生にこう言われた。

「違う学科や大学から来る人は、出来れば推薦で受けずに、一般入試で受けてほしい」

どういった意図で言ったかわからないが、当時単願で他を受ける気が無かった私にとっては背筋が凍る一言。
細かい事は忘れてしまったが、ここの大学院ではどの学校に限らず成績が上位1/10か1/8であれば推薦入試を受ける事が出来る。
当時の夜間部で私は8番目。推薦を受ける権利があり、入学状況を見てみると推薦はほぼ全入状態だったのでさほど心配はしていなかった。

その時は、
・願書出すまで見学に行かなければよかった
・なら推薦入試は内部生専用にすればいいのに
と、ブツブツ言っていたが、その反面
・大学の「成績」ほど当てにならない指標はない(どれだけ過去問、横のつながりを持ってるかでテストの点数は違ってくる)
・行きたい研究室の師匠本人がそう言ってるのだから、これをクリアすればこれまでの劣等感が和らぐかもしれない
など、推薦で受けようとしている自分に後ろめたさも感じていた。
結局推薦願書は取り下げ、そこから不慣れな他専攻のお勉強大会が始まる。

その後は何とか無事に合格して、今に至るわけだが、これから推薦入試を受けようとしている他専攻or他大学の人には一般入試を強く薦めたい。
「入ってからが勝負」
「受かればそんな事関係ない」

んなわけない。
入る前から勝負は始まってるし、受かった後も精神的な部分で尾を引き続ける。

他の内部生から認めてもらう為に、
入学後の人間関係を円滑にする為に、
入学後自分をとりまく周りの人との関係を円滑にするのも一般を薦める理由の一つであるが、
一番肝心な事は他人がどう思うかという事では無く、自分自身のマインドだ。

違う大学院で、異なる分野を専攻するのはいろいろとプレッシャーがある。
それに周りの同級生の実力も分からず、漠然とした不安がある。

そんなときに一番支えとなるのは、友人等の励ましでは無い。
他からの優しさは、一時的な気の紛らわしにしかなり得ない。
もっとも大きな支えは筆記試験で同じ土俵で通過したという、「過去の自分の存在」なのである。

どんなに上手くいかない時でも、「内部生と一緒に、全く同じ問題、同じ条件で入学することを認められた」という事実。
これ一つさえあれば、大学院で出てくる不安感は全てリセットされる。
大学院は学部と違い、定員も受験者数も少ないし、国公立であれば殆どの大学院は外部からも受けられる様に人に配慮した筆記試験内容となっている。
それに○○大学に行ってる事事自体に、内部事情を知らない人には話のネタにはなるが、本質的な価値は学部以上に無い。
だからどんな理由であれ、その研究室の素性がわかっている内部生でなければ、推薦入試で嘘っぽい小論文を書いたりせず、一般入試を選択して合否までのプロセスに発生する暗黙知を入学前に体感すべきである。

1 Reply to “大学院は一般入試で”

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