in Jakarta

先月末、就職して初めて仕事出張に出かけた。

行った先はインドネシアのジャカルタ。初出張が海外とは嬉しい。

現在、会社では医療施設の設計とオフィス移転の設計コンサルを関わらせてもらい、それぞれ重要な面に差し掛かっている事と、現地調査を兼ねて渡航が決定した。私の様な新人が行くにあたり便宜を図って下さったIディレクター(以下師匠)に心から感謝。

今回の出張で自分の中で様々な変化があったのでそれを振り返りたい。

「海外出張はウィークエンドに出国が吉」と師匠は言う。

今回はスケジュールが直前で変更もあって前日深夜便で羽田空港を発った。27日の明け方、シンガポールで乗り換えジャカルタに到着。

空港に着いて早々と車内で出張中のスケジュールの打合せをし、滞在先のアパートメントに荷物を置いてジャカルタ出張スタート。

 

 

27, Feb 2013

初日の予定は、執務スペースを貸して下さる会社へ挨拶と、医療施設の現地設計事務所、構造・MEPエンジニアとの打合せ。

滞在中自席となる場所に持参したPCを繋げて、ローミングの設定をし、協力会社さん達と日本食ランチ。

そしてキックオフミーティング。相手はオールインドネシア人とオーストラリア人。初めて触れるグローバルな仕事にとりあえずビビる。専門知識もおぼろげで尚且つ、漢字とひらがなが一切出てこないからだ。

旅行者レベルの語学力の自分にはメモる事すら焦る。英語で取りたいが文法がようわからず単語の羅列になってしまい、途中日本語メモに切り替えると今度は脳内翻訳に手間がかかる。質問をして回答してもらっても3割くらい「?」が出てきて、聞き直しを何度もするのは失礼なので終わった後、師匠に何て言ったか聞く事にする。

2時間の長いミーティングが終わりオフィスへ戻り、明日の仕事の準備をしていたらもう19時。

その日はアパートメント内で夕食を取って師匠の海外ビジネスの話を聞き、すぐ寝る。

 

28, Feb 2013

翌朝は、日本の現地法人と工事関係の打合せ。

前日の内容を踏まえて工程と費用の相談だ。こちらはオール日本人なので通常通り話を進め、午後はオフィス移転側のクライアントと打合せ。

オフィス移転の方は、現地のデザイン事務所と施工会社の進捗・評価報告がメインなので彼らが出図したものを元にあれこれアドバイスをする。これに限って言えば自分がほぼシロウトなお金・施工まわりとは違い、京都の大学院でやっていた事そのままなので話がしやすいし、自分が何をどうすればいいのかが検討つくので安心感が半端ない。

午後は医療施設の現地調査。

まだ原復が終わっておらず、図面に無い壁があったりガラススティフナーが壊れていたり、共用部への親子扉がシングルだったりと、どこまで戻るのかよく分からない。とりあえずは我々の設計に影響が出そうな箇所を細かく測距して28日は終了。

この日は師匠と近場のモールでイタリアンへ行き、ピザとパスタとチキンを暴食。昨日のビジネス話の続きをしてもらう。

 

 

1, Mar 2013

最終日はビル側と打合せ。医療施設は血液・薬品の排水に医療廃棄物の処理に重い機器の設置と、設備と構造に影響が出る項目がたくさんある。

この日は相手方は6名の大所帯。国籍も様々だ。内容が専門的というか局所的なので所々で「Sorry for speaking in ○○」と現地語でやりとりが所々で発生。その様子が面白くてついついニヤける。http://goo.gl/Tpb1これを思い出す。

午後に社外とのスケジュールはすべて終わり、アパートメントの荷物を外へ出しオフィスへ。

忘れないうちに大量のメモをEvernoteに移しておき機内で見れるようにして、最後のランチは師匠が設計した寿司バーへ行き、そしてスカルノハッタ空港へ。「ジャカルタでの車の移動時間は3倍余裕を見るべし」と師匠は言う。言ったとおり日本では見たことがない渋滞に遭遇した。

空港へ到着後、ジャカルタ滞在の最後は搭乗口前のカフェでBir Bintangを飲みまくり、帰国。

あと2ヶ月くらいこの地にいたかった。

 

 

 

初の海外出張を終え、自分の感覚が色々と変化した。

周りの海外出張話を聞くと、大抵は観光ライクなニュアンスが含まれる。

例えば近くの観光地へついでに行ったり、男のサラリーマンであればアジアへいったら夜はカラオケが如何にもなアクティビティだろう。

「せっかく来たんだから」が常に先行し、ついでに遊ばないと勿体無いというのはよく分かる。

しかし師匠は「仕事で来ているんだから仕事の事だけを考えて滞在すべき」とそれを否定する。ついでにカラオケに行く人を物凄く軽蔑している。

そんな彼は平等主義者では全く無い。出来る人が上に立って世をコントロールし、オフィサーはそれ相応の待遇を受けて然るべきと考えているような方だ。その言葉通り、彼は食事以外はプライベートな話は殆どせず、仕事後のアパートメントでは洋書を読んで過ごし、毎朝5時には起きて海外のニュースを読んでいる。

私はそんな高尚な育ちでは無いが、仕事で行く以上、まして費用相応の仕事をする自信が無いので滞在中は師匠を見習い2つの案件の事だけを考えて、夜は日本の違う仕事を進めて仕事だけに集中した。滞在中遊びに行ったといえば、初日の夜にふらふらと近場のモールでコーヒーを飲みに行った位である。

 

この仕事を通してグローバルな仕事に必要な感覚を今現在も学ばせてもらっている。

Quantity surveyorという職能を知ったり、海外のフィービジネスの見積の仕方が違ったりと、学生では経験できない事もあれば、イスラム圏にはMusholla(pray room)があったり、東南アジアではコートを着ないから大きなロッカールームを考慮しなくていい、、、等と、これまでの常識を見直さねばならないような、現地の暮らしを理解しないと分からない事がたくさんある。私にはこれらが楽しくて仕方がない。

これまで意識はしてきた海外での仕事が、今回の出張でリアリティを感じ、同時に自分に足りないものがよりハッキリした、とても重要な3日間であった。

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