In Taiwan

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先日、台湾に少しの間滞在した。

カテゴリ別に自分が感じたことをツラツラと書きたい。

旅の目的はただ一つ、台湾の今を知ることである。

台湾と聞くと、日本人はどんな事を思い浮かべるだろうか。

16世紀頃からその存在を世界史に記録され、ポルトガル、オランダ、スペイン、清、日本、中華民国と様々な国が居座り、時には支配され、今現在に至る台湾。

私自身、興味を持って調べるまではこの国の事を殆ど知らなかった。当時知ってたのは、中国よりも難しい漢字を使う国という事と、美女が多いとネットで話題になっている程度であった。

私のみならず、おそらく大抵の日本人は、
日本の事を好意的に思ってる国、
311で莫大な支援金を送ってくれた国、
スポーツでChinese Taipeiという謎の名称を用いてる国、
金城武、ビビアン・スーが生まれた国、
千と千尋の神隠しのモデル(九份)になったとされる国、
といった事を思うのではないだろうか。

中国と似てる国、中国の一部地方、独立してる国、、、個々の政治思想は置いておいて、日本に生まれ日本で過ごしていると、どんな大人の事情があるのか知らないが、極めてメディアの登場回数が少なく、知る機会が他の国と比べて少ないように感じるのである。

さて、そんな気になる台湾へ今回、5泊6日の旅へ出かけた。
長榮航空のキティちゃんジェットに乗り、キティちゃんのエプロンを着たCAからキティちゃんの図柄の入った機内食を受け取り食べつつ、キティちゃん毛布に包まりながらキティちゃん枕で仮眠しつつ、、、キティづくしの3時間半後、松山機場に到着。

 

■台湾の景色

台北、淡水や金山、九份etc…

都市部から観光地、或いはオール現地人のローカルエリアまで満遍なく見てきた。

台湾の中心都市は東京のソレと遜色なく発展していた。
むしろどこまでも緑が続く計画的な道路に自由に乗れるレンタル自転車「YouBike」、そして分かりやすくてリーズナブルな地下鉄(MRT)などなど、日本よりも良いな〜って思う箇所が幾つもあった。
市街地を歩いてみると、モダンなカフェやアパレルが建ち並び、随所に古びた飲食店、美容院があったりと、日本との違いは「マッサージ屋多すぎ」位である。

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次に、日本で言うところの横浜の様な長崎市の様な、貿易の拠点として栄えた淡水周辺は、街全体がのんびりゆったりしている。
台北からMRTで40分程、駅を出てすぐ目の前に広がる大きな公園と海。野良犬(といっても貧相ではない)が路上で寝てたり、滞在先のシティホテルでは台湾や中国から観光客で連日満室であった。

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他にも、日本領だった頃の美術館や、総統府など、京都の三条通のソレを彷彿させるレンガファサードの歴史的建築を見てきた。

また金山へ向かう途中に見かけた(失礼だが)楽しそうな墓場郡に驚いたり、中華文化圏ながらも地理的に東南アジア圏の習慣が程よく残った南国中華と表現すればいいのだろうか、道教のお寺の色使いや建物の屋根の形状にその特徴が現れていた。

 

■台湾の味

滞在中、何度「ハウチィ」と言ったか数えられない位、この地の味覚は私の口に合っている。
唯一貝類が超苦手なのだが、ほかは何でも大丈夫だった。

まずは淡水の「阿給」という、春雨を揚げもので巻いたものに味噌ベース?のソースを絡めて食べる飯。ハウチィ。↓

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そして日本のファミチキの面積2倍程度ある「鶏排」と呼ばれているフライドチキン。こちらはかなりメジャーな買い食いアイテムらしく、夜市はもちろん大通りでも至る所に露店を発見した。味は日本人好みで香ばしく、ハウチィ。その頻度は檳榔と同じ位。

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東京の小籠包はかなりお高いが、現地では鼎泰豊で200元。現地人が集まる食堂では1000円もあれば東京なら3000円相当の小籠包を食べられる。ハウチィ。日本では単価が高すぎて我慢してたが、ここへ来てリミットが外れて3日間で47個食した。ハウチィ。
とは言え台湾は決して物価が安い国ではない。地下鉄やタクシーは安いが、食事や服、電化製品、ホテル宿泊料は東京とほぼ同じである。また、輸入品はモノによっては日本よりもずっと高い。

そして、お高級路線では今年出来たばかりのマンダリンオリエンタルホテルで雅閣という台湾では有名なインテリアデザイナーが設計した広東料理屋さんでランチを食べた。名前は忘れてしまったが、半透明の餃子の形をした蒸し物がハウチィ。

あとはWホテル台北の「紫艷中餐廳」という広東料理屋さん。こちらはフワフワ牛肉の団子?ミルフィーユカツ?みたいな料理がハウチィ。

他にも夜市で牛肉麺やタピオカ、或いはかき氷や焼き肉などなど、地元民の日常からラグジュアリな飯までひと通り堪能した。

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■台湾の人

次に、ガイコクジンから見た台湾人の印象について。

これまで仕事やプライベートで色んな国の人に会ってきた中で、台湾人は際立って個性的だと感じてしまう。
顔は我々と結構似てるが、人間性は根本的に違うと思わざるをえない。
私から見た彼らは、とにかく楽観的でサッパリしていて、声がでかく、よく笑う。そして卑しさが無く、温かい。コミュ障の自分にちょっと分けてほしいくらい、印象がとても良い。

また、一人で町中を歩いていると、見知らぬ少年がニコニコ声をかけてきてくれた。
他にも商店街で日本人だと分かるのか、挨拶だけしか意思疎通は出来なかったが、色んな人に笑顔で話しかけられる場面が度々あった。私自身は台湾に1円も貢献した事ないのに、何となく好意的に見てくれている。あずき色のパスポートありがとうといった所だ。

旅の最後の空港で、レンタルしていたWIFIルーターを紛失してしまった所、出発時間ギリギリでダメもとでロビーで聞いてみたら、見知らぬ誰かが届けてくれて無事に見つかった。漫画に出てきそうなエピソードであるが、余計に彼らが好きになった。

 

■台湾の今

以上、これまで海外というと仕事の出張で数回程度、短期滞在したのみだったので100パー遊びの旅行らしい旅行は今回が初めてとなる。

日本に戻ってきて改めて今回の旅を振り返ると、海外旅行先の一つとして台湾ではなく、日本人なら一度訪れるべきだと心底思った。なぜなら、歴史的に関係が深い国である事はもちろん、大陸的に見た文化的な接点はあまり見当たらないにしても、現代の台湾カルチャーがどれほど日本の影響力を受けているかを知り、ガイコクジンとして見に行けばガイコクジンとして自分が生まれ育った国を見れる気がするからだ。全く関係の無い国へ訪れるのも良いが、所々似通って、微妙な違いを異国の地で感じ取るのもまた面白いだろう。

あるおじさんのブログ(日本人)に、日本は高度経済成長の波に乗って大事なものを壊してきたから、台湾の地方都市へ行ったほうが懐かしさを感じると書いてあったが、旅全体を通して何となくその意味が分かった気がした。

 

私は変わっているせいか、実のところ世界遺産という括りに全く興味を抱かない。
ある団体が選んだその日から「スゴイ大事な場所」になぜかなってしまい、さもありがたいものを見たかの様に写真をfbにアップしてる人を見ると滑稽に見えて仕方ない。世界遺産であろうが何だろうが、興味がある場所があれば自分で調べて、どれほどの価値が自分に対してあるのかは自分で判断して訪れればいい。タイヤ屋さんが何個星付けたかで飯の味を語るのも同様だ。

今回の旅も、正直いうとガイドブックに乗ってる様な観光名所にはさほど興味が無かった。ただし九份は私が愛する映画のモデルになった(ソースは無い)という噂なのでどうしても見ておきたかった。

見たかったものは、冒頭で書いた通り、台湾の今を知る事である。

それは名所やグルメを制覇して満足するというより、富裕層から庶民、或いは貧困層の日常生活を見て、その人達が食べている物を食べ、普通の若者が休日にどこに遊びに出かけてどんな事をしているのか、或いはお仕事中の店員さんはどんな電話の受け応えをし、どのように働いているのか、そのような、現地人にとっては「なんで観光に来てそんなことに興味あるの?」と思う様な所を肌で感じたかった。

なぜか新郎新婦の格好でストリートで写真を撮っていたり、
食堂で肉料理の骨や貝料理の殻はテーブルに直に捨てたり、
F1モナコGPのスタートかと思う位の密度で原付が走っていたり、
何だかオシャレという理由でひらがなの「の」を看板や商品名に付けていたり、
電車やバスで飯はNGだが携帯通話はOKだったり、
日本より明らかに一眼レフをぶら下げてる人が多かったり、
現地で暮らす人からすれば特に気にならない様な事が、私にとって一番の旅の収穫であった。

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最後に、この旅を始終素晴らしいものにしてくれた台湾人のNina, Grace, Ben, Toshio, そしてCynthiaに非常謝謝。

彼らに行く先々で案内して頂いたおかげで日本語のウェブやガイドブックに乗ってない様な、現地人しか知らない事をたくさん教えてくれた。
オマケにご馳走してくれたので、台湾ドルがかなり余った。敬意を込めて換金せず次の旅まで取っておこう。

彼らのオモテナシ無しでは、台湾人の今を垣間見るどころか、
日本人が一杯いる九份へ行っただけで「台湾よかった〜☆パイナップルケーキ美味しい〜☆」と言っていたに違いない。

ご飯が美味しいから、日本に対し友好的な人が多いから台湾が好きという人は多い。
しかし、私がこの国に関心がある一番の理由は、小籠包よりも刮痧よりも台湾の「人」が好きだからである。

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年末か年明けにスケジュールさえ都合つけられればまた行こうと思う。
唯一、辛かったのは気温と湿度。冗談抜きでとにかく暑い。
そして弱冷房というコンセプトが無い国なので室内は冷房効きすぎでどこいっても寒い。これはジャカルタ事情とよく似ていた。

今回は初台湾だったので身構えして下着も着替えもフル日程分用意していったが、もう慣れたしUNIQLOも10元ショップ(ダイソーみたいな所)あるので次行くときは超身軽&現地調達方式で行きたい。

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