大学院の準備4

いよいよ明後日本番。
明日の夜出発なので、このネタも今日で終わりである。

8月4日 過去問全体に目を通す、ポートフォリオ追加分作成・修正

8月5日 過去問から記述系を除いた問題を解いていく

8月6-7日 論述系問題を解く

8月8日 ポートフォリオ追加分を印刷し完了  過去問勉強

8月9日 全過去問解き終わる

8月10日 過去の修論 に目を通す、提出した研究題目の掘り下げ

8月11日 面接で何を話したいか決めて練習

8月12,13,14日 過去問の復習と、応用力を身に付ける

8月15日 当日全体の進行を再度チェック、 小論文解答

8月16日 小論文

8月17日 調整日、深夜バスで関西へGO

8月18日 Good Luck 、俺
一応付け焼刃ではあるが、面接で言う事をまとめる以外は白紙で出す事は無さそうである。
10日あたりから毎日9時頃から21時ごろまで今の研究室の準備室に引きこもり、食事も休憩もずっと準備室で過ごしたので
今日が最後となるとちょっと寂しさすら覚える。クーラーも冷蔵庫もプロッターも揃って誰もいない静かな準備室にお礼をいいたい。

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法廷プレゼンテーション

小論文の練習を兼ねて、以下の記事について思った事を書いてみる。

スタート裁判員:4人が質問--さいたま地裁
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090811ddm041040016000c.html

昨日、全国で2度目となる裁判員制度が適用された事件の裁判が行われた。
上記の記事を読むと、法廷も変わったんだなと思う所がある。

閉廷後、間川弁護士は「1週間、朝晩1時間ずつ練習した。直接語りかける方が弁護側のストーリーが伝わる」と説明。傍聴した大学3年の女性(20)は「まるでドラマに出てくる弁護士のようだった」と話した。

弁護士は自席ではなく廷内中央の証言台へ歩み寄って、裁判員に向き合って被告人への情状酌量を訴え話術で弁護し、検察官は逆に言葉では無く被害者の傷が解るCT画像と、凶器に使われた「モノ」を持ち込み、被告人の犯した罪の重さを主張する。

どちらも通常私が想像している法廷の風景とは一味も二味も違い、それらは裁判員制度が始まった事によって弁護側検察側が裁判員に合わせている様に感じるのだ。

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大学院の準備2

3日目に突入。

8月4日 過去問全体に目を通す、ポートフォリオ追加分作成・修正

8月5日 過去問から記述系を除いた問題を解いていく

8月6-7日 論述系問題を解く

8月8日 ポートフォリオ追加分を印刷し完了  過去問勉強

8月9日 全過去問解き終わる

8月10日 過去の修論 に目を通す、提出した研究題目の掘り下げ

8月11日 面接で何を話したいか決めて練習

8月12,13,14日 過去問の復習と、応用力を身に付ける

8月15日 当日全体の進行を再度チェック、 小論文解答

8月16日 小論文

8月17日 調整日、深夜バスで関西へGO

8月18日 Good Luck 、俺

過去問をよく確認していなかった事が災いし、知識を問われる問題がかなり少ない事を確認。
「○○について書け」や「以下の5つの単語を使用して●●について論じなさい」といったピンポイントな問題よりも、「あなたにとってデザインとは?」や「あなたが考える新商品を○○や●●の視点から論じなさい」といった風に、発想力やそれを短時間で他者に論理的に説明できるかが問われているように感じる。
質問自体は一見簡単に見えるため、裏を返せばアドリブが上手な人であれば誰でも答えられるだろう、しかし受験者の解答に一様性が無く、個性や裏付けられた知識も明るみになるため、受験者の底が見えてしまう問題が多いのである。
他の大学院もそうなのかと思い、近い専攻の過去問を調べてみると、専攻に関わる一般的な知識を穴埋めや記述で解くものが多く、私が受ける大学院は筆記試験後全員に面接を課す辺りから少し珍しい所なのかもしれない。

昨日、行きたい研究室のM1の人と電話をし、色々と質問に答えてもらった。
同じ一般選抜を受けるゼミ生も、最近先輩に添削を受けながら過去問を解きはじめているらしく、意外と重要なTOEICのスコアも私とほぼ同じという、かなりフラットな条件のようだ。

試験問題は何も気難しい問題では無く、むしろ設計製図の様で面白い。
アイデアをひねり出してそれを論理的に構築さえすれば何とかなりそうだが、いかんせん自分が今どのレベルにいて合格可能性はどれくらいかといった判断材料が皆無なので、さすがに不安ではある。
とりあえず今は黙って9日までに全問分自力で解いて、自分で添削する少々危険な鎖国状態で準備をしていこう。

mixiニュース日記に思うこと

ウェブがもたらした大きな現象:評論家の大量発生。
まずはこの増田を。

ラーメンが松本人志
http://anond.hatelabo.jp/20090602012124

以下一部抜粋

あるときを境に、松本は笑いを語りだした。あまりに大きくなりすぎたせいで、誰もがその禁忌を許してしまった。それは欽ちゃんにさえ許されなかったことなのに。松本は遅れてきた世代の芸人たちに大きすぎる影響を与えただけでなく、視聴者のあり方さえ変えてしまった。松本のように笑わせることはできなくても、松本のように芸人を評することならできる、あるいは、できるような気がする、できている気分になら浸れる、そんな視聴者を大量に生み出したのだと思う。その結果、ぼくたち視聴者は「ただゲラゲラ笑う」という行為に後ろめたさや劣等感を覚えるようになった。笑いが、笑うことに圧力をかけ始めた。そして笑いは大衆芸能からファッションになった。笑いに対するものの見方に、「オシャレ・わかってる」と「そうじゃない」が現出した。

同様に、誰かがラーメンを語りだした時期があったんだと思うんだ。ぼくたちはただ能天気にズルズルとラーメンをすすることが許されなくなった。ラーメンもまた、大衆のものから、ファッションツールになってしまった。

かなり味のある文章なのでついつい引き込まれてしまった。

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Links for 25,JUN 2009

2009年6月25日のブックマーク

asahi.com(朝日新聞社):文科相「平日の就活禁止を」新ルールづくりへ持論披露 – 政治

ハテブコメントより 「新卒でなければ人であらずをどうにかしてほしい」

日本人は門(ゲート)を作るのが好き。

入学試験でも就職でも資格でも日本建築でも。

いたる所にこの「境界(ゲート)を越えた=認められた」的な価値観が蔓延しているので、やるなら政府側で対応出来るゲートを全て同時崩壊させるとかでないと、ルールを破った所だけ得をする仕組みが必ず出てきちゃうでしょう。

禁煙スペースでも吸えるたばこ、各国で開発中 | WIRED VISION

やばい。ちょっとかっこいい。

自然言語でWebを操作するFirefox拡張「Ubiquity」が日本語対応 -INTERNET Watch

ネットが生活の一部ではない人はブラウザ=IEだと思っているだろうし、当たり前の様にマウスで「戻る」ボタンを押したりしているので、コマンドラインを使うキーボード派はPCに必要な英単語は皆知っていると思われます。

日本人にとってウェブ操作が日本語に近づくことは結果的にメリットなんでしょうかね。

ビジネスメールで7割が「不快な経験あり」――アイ・コミュニケーション調べ – japan.internet.com Webマー

T.Allenの「知的想像の現場」では連絡内容が複雑か簡単かでF2Fかメール・電話等の伝達手段が決まり、たとえ物理的距離があろうとも内容が複雑であればF2Fの方が好まれると出ている。

メールの不快な項目ベスト3の「内容が分かりにくい」、「言葉遣い」、「メールの返信スピード」の、内容は言葉遣いは別として、文章では伝えにくい「内容」や「レスポンス」の早さはそもそもメールに求めてはいけないのではと思います。

弱虫に優しいコミュニケーションツールほど流行りやすい – ぼくはまちちゃん!(Hatena)

はてブについて

「あとブックマークする対象のページを、選民だけが上から見ているイメージを作り出しているので

ここでだけ強気になれる人がわりと多い感じなのもちょっと面白いよね。 」

今すぐわかる!オーバーチュア 第一話「オーバーチュアについて」

オーバーチャン

指定した言語に翻訳してTwitterへ投稿できる「Tweet Translate」 – WEBマーケティング ブログ

便利だけど投稿が面倒。

正直言うと日本人のつぶやきを見たい外国人でかなり影響力があるか友人のどちらかでは。

3D化決定!上海万博はあなたも見られる|日経BP社 ケンプラッツ

BIMの話も、セカンドライフの都市3D化もそうですが建築が車や電化製品などのプロダクトと決定的に違う所は、「完成品が手元に無い」事だと思います。(ハウスメーカーの住宅は除く)

施主や建築主はもちろんサブコンにとって完成予想図の存在はかなり重要ですけど、完成したらどうなっているか解らないという事実は欠点でもあり建築ならではの魅力でもあったりして、3DCGはあくまでイメージという前提の中で運用できれば良いんですけど、あまりリアルにパーフェクトな状態を表現してしまうと完成品のディティールとの比較対象が出来てしまい要らないクレームも出てくるのでは。

Business Media 誠:「明石家さんま」さんに学ぶ、コーチングのテクニック (1/2)

「彼はたった数分間の間に「傾聴」「承認」「質問」を繰り返す。特に「傾聴」に関してはズバ抜けた才能を持っている。その秘密は、彼の「共感性」にある。」

コミュニケーションの本を読んだからといったって身に付きませんからね。

場数をこなして「無意識に」個性がにじみ出てくるようでないと。

Autodesk – BIM Design

BIMを引っ張るAutodesk社の紹介ページ。

Revitって開発当初からBIM用途向けでしたっけ。。

米国BIM視察編|ケンプラッツ

2年前のものですが、BIMの本場アメリカでの現場視察。

綺麗に分けられていて読みやすいです。

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Links for 10-19,JUN 2009

2009年6月10日のブックマーク

1/1 scale GUNDAM under construction in Tokyo お台場ガンダム建造風景

映像で

音楽も写真も“タッチ”するだけでゲット 「TransferJet」

非接触ICではないようだ。女子高生マーケティング。

10月より、セブン‐イレブン全店に「Edy」を導入―nanaco との相乗効果で電子マネー使用率向上狙う – japan

相乗効果?nanacoは淘汰される一方でしょう。

ASCII.jp:「すべては2つ持て」 私の海外出張テクニック|西田 宗千佳のBeyond the Mobile

[2台体制を基本とする理由は、“メインとバックアップ”という形を貫くためだ。ウェブ媒体に記事を書かなかった時代は、ここまでしっかりとした体制は不要だった。最終的な仕上げは帰国後になるから、最悪「紙のメモと写真だけあればなんとかなる」からだ。]
職種が限定されるけど、出張以外でもメイン+mini PCっていう人がいるのでは。

ASCII.jp:あの快速ブラウザーが使い勝手を向上!

9日に公開されたLunascape 5.1βは、従来の最新版5.0.5から使い勝手を中心に改良したもの。起動速度は同社測定で1.26倍に高速化。

フォトレポート:「2008年の新生物種」トップ10:ニュース – CNET Japan

「2008年の新生物種」トップ10

Mac版Chrome責任者が早期公開を正当化。みんなの協力が必要だ

「コミュニティー構築を始めるときは、実現可能な約束を示すことが必要だ。自分のプログラムが格別よく出来ていなくてもよい。荒削りでバグが多く不完成でドキュメント不足でも構わない。怠ってならないのは、(a)動作すること、そして(b)ほど近い未来に真にすばらしい何かへと発展しうることを、未来の共同開発者たちに納得させることだ。」

Cisco予測:2013年までに動画ファイルの占めるトラフィック量は90%となり、携帯機器でも64%に達する

「ゼッタバイト」「ペタバイト」「エクサバイト」

Google、またもマイクロソフトに一撃。エンタープライズアプリがOutlookと同期

Googleによると、同社のエンタープライズ版アプリの価格はMicrosoft Exchange(Outlookとセットで使うサーバーソフトウェアで一番金に成るところ)の半額以下だという。

堀江貴文 エンジニアは誇り高くあれ/Tech総研

「鶏が先か卵が先かでいうと、技術革新は卵が先で、先駆者である技術者がいないと人間の進化や豊かな社会は生まれなかったと思います。 」日本社会にはじかれてしまった稀有な天才。

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最強のAgitator 大前研一氏

大前研一著の「知の衰退」からいかに脱出するか?を読んだ。
本書を一行で説明すれば、所謂ゆでガエル現象に陥っている日本人を、「考える力」というスキルを身に付ける事でグローバル社会に対応できる人材が育つだろうという内容である。

これまで幾度となく大前氏は日本人に対し現状にダメ出しをし、書籍やコラムと通して彼の自論提案し続けていたが、本書はそれとは全く違う、今までの大前ワールドから飛び出した本であると思えた。

読み終えた印象として、今までは
「世界のスタンダードが○○××になっているから、日本もこうしなさい!」
だったのが、
「世界のスタンダードは○○××になっているのに、お前らはもうダメだ!もう知らん!」
と言っている様に聞こえた。 Continue reading “最強のAgitator 大前研一氏”

Googlerの英語勉強法を読む

今日の夕方、通っている公営のスポーツジムで自転車をこぎながら村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につけるを読んだ。

グーグルの日本法人元CEOが語る英語勉強法。
もうこのネームバリューだけで売れない訳が無いのだが、私もそれにつられて購入してしまった人の1人である。

目次は以下のとおり。 Continue reading “Googlerの英語勉強法を読む”

ワークプレイス関連の本

今回は私が読んだ事のある、或いは今後読む予定のワークプレイスに関する本を7冊紹介する。
この手の書籍は建築やインテリアデザインとは打って変わってバリエーションが少ない。


POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画

POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画

岸本 章弘 中西 泰人 仲 隆介 馬場 正尊 みかんぐみ
TOTO出版
「衣・食・住の順番で洗練されてきたデザイン、次は「職」の番だ。」と冒頭に書かれた本書は、ECIFFOの編集長である岸本さんをはじめとした建築家や研究者達による知的創造を生み出す工夫や、そのアイデアスケッチが盛り込まれたボリューミーな一冊である。フルカラーでコンパクト。アイデアスケッチがたまにユーモアが溢れすぎて悪ふざけているのもあるが、実現不可能なものも含めてこの本が問質しているテーマは未開拓の分野なので大変興味深い。

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物欲

私の物欲は止まらない。
過去に色んな工業製品に恋し、半ば強引な手を使っても手に入れきてた。
それが例え身分不相応なハイエンドな物でも自分が毎日使うものにはそれなりの愛着を持って使いたいのである。
今までエレクトロニクス系からキッチン周りまで、恋したモノ達をリストアップして物思いにふけってみる。

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磯崎新の「都庁」

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペを読んだ。

私が生まれた翌年1985年に、当時の鈴木都知事の提案から新宿へ都庁が移転された。
その時に行われた、戦後日本最大級の大きなコンペのお話。

この本を読むまで、丹下健三の出来レースという話を前から聞いていたのでさほど都庁のディティールに興味は無かったのだが、著者平松氏が書く冗談めいて解りやすく、そして愛嬌のある文章と、磯崎アトリエの周囲をとりまく複雑な人間関係が各本人の証言とともに詳細の載せられた一流のドキュメンタリとが独特のバランスを保っており、爽やかな読了感の残る良書であった。が、見方を変えれば磯崎新を賛美した丹下健三と東京都の暴露本としても見て取れる部分も多い。
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ゼロからはじめる〈RC造建築〉入門

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RC構造の試験勉強用に、あまり講義に出れなかったこともあってか教科書をいきなり見ただけでは難しい単語がたくさん出てきて効率が悪いと判断し、何か図説付きで専門分野を学ぶ前にサラっとイメージでRCを学べるものは無いかと書店を歩き回っていたら、とっかかりとしてはとても優れた良書を発見。
その名もゼロからはじめる〈RC造建築〉入門

ラーメンや壁式などの構造形式からコンクリートの種類、施工関係の事まで全頁イラスト付きで説明してあり、ポケットサイズなので時間が空いた時などにチラっと読むだけで「あーそういうことだったのか」的な発見がたくさんある優しい本です。

Sketchup関連書籍 発売

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九天社より、今月15日に「Google SketchUP for professional」が発売されています。

目次

0.イントロダクション

1.基礎編
1.1 Google SketchUp 6でできること
1.2 Google SketchUpのインストールと起動
1.3 Google SketchUpの基本設定
1.4 作図の基礎(1)
1.5 作図の基礎(2)
1.6 サンプル1 テーブルの作成
1.7 サンプル2 建築物のモデリング(1)
1.8 サンプル2 建築物のモデリング(2)
1.9 サンプル2 建築物のモデリング(3)
1.10 サンプル3 モデルを効果的に表示する
1.11 スタイルの設定
1.12 写真照合
1.13 モデルの公開

2.応用編
2.1 Google SketchUp Proの位置づけ
2.2 Google SketchUp Pro+Layout
2.3 Google SketchUp Pro+Style Builder
2.4 Google SketchUp Pro+SU Podium

3.作例紹介
3.1 実践モデリング
3.2 作例1 法隆寺夢殿
3.3 作例2 餃子屋「天風」
3.4 作例3 M-PROJECT
3.5 作例4 朝日住宅

Appendix
Google SketchUp Pro Piranesiの連携/Rubyプラグイン/Magics+Dimensionによる3D出力

ざっと立読みした感想になりますが、過去にSketchupについてのリファレンスブックはいくつかありますが、これは最初から最後まで建築に特化しています。モデリングの仕方も、図面をスキャンして、そこからアナログにトレースする方法や、GSUの操作性を維持したまま簡単にプレゼンテーションファイルが作成できるGSU Layoutの紹介など、全くの初心者でも一通り学べる仕様です。個人的な意見として、本書は4200円と高価なので、GSUのフォーラムやヘルプを見ても同じ情報は得られるでしょう。

尚、後半の作例でウェブを通じた知人のayihcustさんが作成した法隆寺夢殿が紹介されています。

3Dプロッターで模型にしているのがあり、可愛かったです。笑

「裁判官の爆笑お言葉集」を読む

先日、近所の書店である新書に目が入った。

その名も「裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書 な 3-1)」。
元々裁判官というなぞの多い人達のプライベートに興味があり、更に人生の半分は笑いに価値を置いている私にとっては非常に気になる本。
率直な感想としては、本当に笑える発言は3,4つしかなく、殆どは殺人事件での異例発言が占めている。
その笑える発言と、思わず目頭が熱くなった発言を幾つか紹介する。

「犬のうんこですら肥料になるのに、君たちは何の役にも立たない産業廃棄物以下じゃないか。」

思わずニヤついた。
これは2003年の夏に起きた暴走族の少年らによる集団リンチ殺人事件の少年審判での発言。
当時かなりのニュースになったので知っている人もいるだろう。
少年審判ということもあり、この発言は批判も集中した。
個人的に言えば、この発言は充分な妥当性があるがやはり立場上まずいのだろう。

「言葉は悪いが、単なるロリコン、単なるスケベおやじだったのではないか。日本の司法の歴史の中で、とんでもないことをしたというのは分かってますな。」

これはズルい。
裁判官が真顔でロリコンと言えば面白いに決まっている。
これは現役の裁判官が児童売春・児童ポルノ処罰法違反の罪に問われた被告人質問にて。

「電車の中では、女性と離れて立つのがマナーです。」

これはとある会社員男性が、中央線で痴漢をしたと逮捕され、長い審議の末無罪になった事件で、判決を言い渡した後の発言。
映画「それでもボクはやってない」のモデルになった事件なので、全国的に有名だろう。
確かに離れて立つのがマナーかもしれない、疑われたら男性が弱い立場にまわるのが世の常なので、私の場合は必ず片手に鞄、片手につり革で身の潔白ぶりをアピールしている。
身近な話題なだけに、我々男性陣も嫌でも関心を持たずには入られない。

先の「それでもボクはやってない」だが、本当に痴漢したかどうかは、映画は検証材料ではなくあくまで興行の産物だから、ストーリーは容疑者が被害者になったという結果から構成されているし、それに沿った印象操作をしているので、見入ってしまうと推定無罪の原則が守られてないようにどうしても見えてしまう。
だが、真相は結局当事者にしか解らない。
日本は検察に訴えられたら1000回に1度くらいしか無罪にならないので、この事を検察官が優秀だからなのか、裁判所が検察を信用しきっているからなのか人によって意見は別れる。
私は有罪確定率99.9%という数字は、通常イコール100%として考えられるものなので後者ではないかと思ってしまう。

ここまでがちょっとウケた発言。
最後に心温まるものを。

「二人してどこを探しても見つからなかった青い鳥を身近に探すべく、じっくり腰をすえて真剣に気長に話し合うよう、離婚の請求を棄却する次第である。」

ドキっとしてキュンときた。
これは結婚生活30年の熟年夫婦が対立した離婚裁判で、離婚請求を棄却した理由での発言。

裁判官はその特殊な立場で得た経験からか、こんなファンタジーな発言も法廷でするのである。
青い鳥とは、主人公チルチル・ミチルが幸せの青い鳥を探しに行くが見つからず、結局はチルチルとミチルの最も身近なところにありましたというお話。
私の青い鳥も身近にいたらいいのに。

裁判官というと、個人的な意見は通常言わないものである。
傍聴文を読んでみても、「裁判所としては、~」と主語を私ではなく、代名詞を用いて独特の言い回しにしている様に、個人の見解ではなく「司法が君ではなく君が犯した罪を裁いてますよ」という意識を持たせている。
だが、裁判官もやはり人間なので、「うんこ以下」や「ロリコン」もついつい出てしまうようだ。

他にもタクシー運転手を差別した問題発言や、介護疲れで母親を殺害した事件の裁判に言い放った、思わず同情してしまい悲しくて目頭が熱くなる発言もあるので、興味がある人は是非一読をお勧めする。

「世の中がわかる「○○主義」の基礎知識」を読む

世の中がわかる「○○主義」の基礎知識 (PHP新書 470)」は、世界中を取り巻くナントカ主義について、それぞれがどういう主張をしていて、どういった思想と対立しているかなどを図示して、素人の私にも解りやすく比較させている。
この本の良い点は、吉岡さん当人による偏向な主張が一切無く、どの思想も中立に説明されているので、嫌味が無くさまざまなナントカ主義の相関図を理解できるところにある。

だが、この手の話をすると、「●●主義とかどーでもいい、自分の個性こそ重要だ」と言う人がいる。
しかし「新しさ」を追い求めるそんな人達はロマン主義者とカテゴライズされる。
他には、世の中を否定し、人間の存在を否定し、是か否も存在しないというスタンスの人もいるが、それはそれで虚無主義者とカテゴライズされてしまう。
「どんだけ頑張ってナントカ主義から離れようとしても、その「離れたい」という行為自体が既にその人の思想だから、ナントカ主義から開放される事は無理。
無理だから出来る限り理解して上手に付き合いましょう。」とこの本は言っている様に思う。
思想はまさにその人そのものだと思うので、「自分は一体何者か」を理解する助けになるのではないだろうか。